個人事業主の確定申告のやり方 青色と白色の2種類の違いを解説

年間の所得や納税金額を確定させるために必要な「確定申告」。
会社員であれば、会社が年末調整をしてくれますが、個人事業主は自分でやらなければいけない面倒な作業です。

確定申告は難しいイメージがあってなかなか手が付けられないもの。
しかし、会計ソフトを使えば、個人でも簡単に申告書類を作成できるようになっています。

個人事業主にとって重要な確定申告の概要や方法をわかりやすく解説します。

個人事業主の確定申告とは

 

1年間で得たすべての所得には「所得税」がかかります。
そのため、私たちは、税務署に対して「この1年で私はこれだけ所得があったので、それに応じてこれだけの所得税を払います」と申し出をすることが「確定申告」です。

個人事業主が所得税額を確定させるためには、売上や経費などの収支や控除額について、事業主ご本人が計算・申告しなければいけません。

そのように、所得税額を確定させるために個人事業主が行うのが確定申告です。

 

個人事業主の所得の算出方法

個人事業主における所得とは、収入から経費を引いた金額のことです。
収入は商品やサービスの売上、経費は販売やサービスの提供にかかった費用を指します。

事業に必要となる切手代や電気代、通信費、交通費、外注加工賃なども経費として計算し、自宅で仕事をしている場合は、家賃の一部も経費として認められることがあります。

主な経費は以下のようなものがあります

  • 給料賃金
  • 外注工賃
  • 減価償却費
  • 貸倒金
  • 地代家賃
  • 利子割引料
  • 租税公課
  • 荷造運賃
  • 水道光熱費
  • 旅費交通費
  • 通信費
  • 広告宣伝費
  • 接待交際費
  • 損害保険料
  • 修繕費
  • 消耗品費
  • 福利厚生費
  • 雑費

例えば、100万円の売上に対して仕入れが50万円の場合、所得額は50万円です。
そこに、広告費や店舗代(経費)が20万円かかっている場合は、所得額は30万円ということになります。

 

青色申告と白色申告の違い

確定申告の提出方法には、65万円もしくは10万円の控除が受けられる青色申告と、控除のない白色申告があります。
どちらも申告をするためには、事業上の収支や経費の帳簿を提出しなくてはいけません。

青色申告と白色申告の大きな違いの一つは、事前に届出が必要かどうかです。
青色申告をしたい場合は、青色申告をする年の3月15日まで(1月16日以後、新たに事業を開始した場合は、事業開始から2カ月以内)に、開業届青色申告承認申請書を所轄の税務署に提出しなければなりません。

何も出さなければ、自動的に白色申告者になります。

白色申告の場合、売上と経費を報告するために必要な記帳は「収支内訳書」だけで、簡易な方法での記帳で確定申告が完了します。
それに対して青色申告は以下の2ついずれかで記帳を行います。

<青色申告の記帳方法>

簡易簿記:1つの勘定科目を用いて、目的のみを記録する方法
複式簿記:2つの勘定科目を用いて、お金の動きと原因の2点を記録する方法

記帳方法によって受けられる控除の金額に差が生まれ、簡易簿記で10万円、複式簿記で最大65万円の青色申告特別控除を受けることができます。白色申告にはこれらの特別控除は設けられていません。

青色申告は、日々の取引を所定の帳簿に記帳し、その記帳に基づいて正しい申告をすることで、税金の面でいろいろ有利な特典を受けることができます。

令和2年分の所得の確定申告から青色申告特別控除65万円の要件が改正

平成30年度の税制改正により、令和2年分の所得の確定申告から、青色申告特別控除65万円を受けるために、これまでの要件に加えe-Taxによる電子申告が必要になりました。

電子申告を行わない場合の控除額は55万円に減額されますが、基礎控除額が10万円アップしますので増減はゼロです。逆に、電子申告をすれば基礎控除も10万円アップする上に、青色申告特別控除65万円のままなので、10万円分多く控除できることになります。

 

確定申告のやり方

 

確定申告書の書類作成方法は大きく分けて、

1.  手書きで作成
2. 税務署の確定申告書作成書コーナーで作成
3.  会計ソフトで作成
4.  税理士に依頼

の4つがあります。

作成が面倒な人は、4  税理士に依頼が一番楽かもしれませんが、依頼するのには10~20万円の費用がかかります。
所得が多い人は税理士に依頼をしてもいいとは思いますが、副業や不動産収入などで年間数十万~数百万の人にとってはこの費用は大きいはず。

2. 税務書の確定申告書作成コーナーは、例年混みあっておりコロナの状況で密は避けたいもの。
となると、3. 会計ソフトで作成をおすすめします。

会計ソフトを使えば、画面のステップに沿って情報を入力するだけで、ソフトが自動的に計算して確定申告書類を作成してくれます。
難しい計算や住所などを書く作業も少なくて済みます。
また、クレジットカードとの連携もできるので経費の入力も少なくてとっても楽なのです。

サポートチャットサービスもついているので、わからないことがあればチャットやメールですぐに質問することができますので安心です。

 

確定申告の提出方法

確定申告書の提出方法は主に3つあります。

1.  税務署に郵送する
2. 手渡しで直接最寄りの税務署に提出
3. e-Taxを使い、オンライン上で完結させる

e-Taxはオンラインで手続きができるのでとても便利ですが、手続きにはマイナンバーカードが必要です。
郵送の場合は、郵便局の窓口で定形郵便として提出し、消印有効期限までに提出しなければなりません。

 

確定申告する方におすすめ

やはり手書きで申告書を作成するのは大変な作業です。

そこで、確定申告の書類の作成の際におすすめなのが確定申告用のソフト。
クレジットカードとの連携や、スマホだけで確定申告もできるソフトもあるので、初めての方でも簡単に確定申告ができてしまいます。

青色申告は原則として複式簿記で記帳しなければならないので、簿記の知識が乏しい人は帳簿が難しく感じるかもしれません。
また、平成26年から白色申告でも帳簿の提出が必要になったので、青色・白色に関わらず確定申告をする以上は帳簿は避けては通れません。

税理士に依頼する方法もありますが、おすすめは青色申告にもe-Taxにも対応した確定申告ソフトの活用です。

おすすめの確定申告ソフト

  • 会計ソフト 「freee」
    5

    会計の知識がないという方でも簡単に操作することのでき、初心者の方でも簡単に確定申告が行えます。

    スマホでも簡単に操作できるようアプリが提供されており、スマホから確定申告書の作成まで済ませることができます。
    クレジットカードや銀行口座とデータ連携し、明細が自動的にfreeeに取り込まれる「自動仕訳機能」も実装されています。
    freeeでは、メール・電話・チャットによるサポートがあるので安心です。

    個人事業主の確定申告には、freeeがおすすめです。
    まずは無料版で使い勝手を試すこともできます。

  • 弥生会計
    5

     

    弥生会計の、白色申告オンライン、青色申告オンラインは、20年連続売り上げ実績1位の弥生会計シリーズの個人事業主向けクラウド会計ソフトです。
    初心者にも易しいシステムで、簿記の知識がなくても簡単に使える操作性が魅力す。

    また、サポートの手厚さも特長で、会計に関するメール・電話サポートが可能なプランが用意されており、確定申告についての知識がないけど自分でやってみたいという方におすすめです。

  • Money Forwardクラウド
    5

     

    マネーフォワードクラウド会計シリーズは、クラウド型会計ソフトのシリーズです。

    銀行やクレジットカードと連携すれば、ソフトが明細データを自動取得し仕訳が自動提案され確定申告の面倒な作業が自動化されます。
    「マネーフォワード クラウド」の各種サービスと連携でき、請求書の作成や経費精算などの効率化もできるので個人事業主におすすめです。

    個人向けのサービスならば無料で利用できるプランも用意されています。

 

まとめ

確定申告は難しいイメージがありますが、やってみると意外と難しくないと思うはずです。
税金のことを学ぶきっかけにもなりますので、自分で確定申告にチャレンジしてみましょう。

 

 

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