- 2024年7月24日
ふるさと納税は、居住地以外の自治体に納税する制度ですが、実際には寄附をすることで、税制メリットを受けることができます。
さらに、多くの自治体で、返礼品が用意されているためお得感が高い制度です。
本記事では、ふるさと納税で住民税が安くなる仕組みをわかりやすく解説します。
ふるさと納税で住民税が安くなる
ふるさと納税をすることにより、住民税からの控除額が増えて翌年の住民税が安くなります。
確定申告やワンストップ特例制度で申告をすると住民税がどのくらい控除されるのか、計算してみましょう。
以下は、年収600万円で配偶者と16歳以上19歳未満のお子さん1人を扶養している人を例にした計算例です。
「ふるさと納税」還付・控除限度額計算シミュレーションに照らし合わせると、この方の寄付金上限額の目安は、6万円です。
その上限額から実質負担額2,000円を差し引いた分が、所得税と住民税からの還付・控除対象になります。
[1] 住民税からの控除(基本分) = (ふるさと納税の寄付金額 - 2,000円)× 10%
寄付上限額から実質負担額の2,000円を差し引いた5万8,000円を寄付すると、住民税から5,800円が控除されます。
[2] 住民税からの控除(特例分)※1 = (ふるさと納税の寄付金額 - 2,000円)×(90%-所得税率×1.021)
住民税からの控除特例分が住民税所得割額の2割を超えない場合は上記の計算式です。
[1]と同様に実質負担額の2,000円を差し引いた5万8,000円を寄付すると、住民税から約4万6,200円が控除されます。
また、所得税も住民税と同じく控除の対象です。
この例の場合、所得税は約6,000円の控除が受けられます。
つまり年収600万円で配偶者と16歳以上19歳未満のお子さん1人を扶養している方の場合は
・所得税は約6,000円の控除(還付)
・住民税は [1] + [2] = 約5万2,000円の控除
が受けられることになり、税制のメリットもあります。
注意してほしいのは、「納税」して得をするから「節税」になる、と考えがちですが、ふるさと納税はそもそも寄附であり、減税や節税とは違います。
税負担が少なくなるのではなく、寄附という形でお金を納め、翌年それが戻ってくる。
いわば税金を前払いしているに等しいといえます。
ただし、寄付すると返礼品をもらえることがほとんどですので、その分お得になります。
住民税が控除されるのはいつ?
確定申告後、住民税の控除は、所得税のように還付金が口座に振り込まれる形式ではありません。
控除分は住民税から差し引かれます。5~6月に「住民税決定通知書」が届きますので、その通知で控除額を確認してください。
会社員は、5~6月に会社から渡される「給与所得等に係る特別市(区)民税・県(都・府・道)民税 特別徴収税額の決定通知書」で控除額を確認できます。税額控除額の欄、または寄付金税額控除額の欄に控除額が記載されています。
ふるさと納税のやり方
ふるさと納税で寄付をするためには、ふるさと納税サイトを利用します。
以下はふるさと納税サイトを使った寄付の一般的な方法です。
限度額を調べる
一定の寄付額を超えると自己負担額が2,000円を超えてしまいます。
限度額は年収や家族構成などによって決まります。
あらかじめ限度額について調べてから寄付を考えましょう。
たとえば、ふるさと納税を行う方本人の給与収入が700万円の人の場合、共働き+子1人(高校生)の年間限度額は、86,000円ですが、独身又は共働きであれば108,000円と年収・家族構成によって異なります。
限度額は総務省のふるさと納税ポータルサイトに家族構成ごとに掲載されています。
サイトで自治体を選ぶ
ふるさと納税サイトには魅力的な返礼品を提供している自治体の情報が掲載されています。
自己負担額が2,000円を超えないように、限度額の範囲内で好きな返礼品を選び、寄付をします。
返礼品・寄付金受領証明書の受け取り
寄付から時間をおいて、返礼品と寄付を証明する寄付金受領証明書が発送されます。
タイミングは前後しますが、心配であれば自治体に問い合わせましょう。
ワンストップ特例制度・確定申告
寄附をした後は、確定申告の手続きを行う必要あります。これを行わなければ、お金が返ってきません。
ただし、サラリーマンもしくは公務員の方ならワンストップ特例制度があるので確定申告は必要ありません。
サラリーマン以外の人は、翌年3月15日までに確定申告を行ってください。
おすすめのふるさと納税サイト
ふるさと納税の寄付を受け付けている「ふるさと納税サイト」はたくさんあります。
どのサイトを通して寄付するのが一番お得でおすすめなのか?
おすすめのふるさと納税サイトをご紹介します。
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sakura
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