潜水艇「タイタン」の爆縮のイメージ動画 乗客はどうなった?  - ソラ飛ぶイルカ

アメリカの潜水艇「タイタン」で、沈没したタイタニック号を見学するツアー中に消息を絶った事故。潜水艇は周囲からの圧力で破壊的に押しつぶされました。
タイタンには、操縦を務めた同社最高経営責任者の男性とタイタニック号探査専門家のフランス人男性、英国の男性実業家、パキスタンの富豪一族で英国在住の親子2人が乗っていましたが、乗員5人全員が死亡したと発表されました。

海洋専門家や同社元社員は5年前から、タイタンの前方のぞき窓の強度など耐久性は、「壊滅的な問題につながる」と警告していたこともわかっています。

発見された破片はタイタンの耐圧室周辺のもので、タイタンが爆縮によって圧壊したとみられていますが、爆縮とはなんなのでしょうか?

潜水艦を破壊させた爆縮とは?

爆縮とは、全周囲からの強い圧力が働き、破壊される現象のことをいいます。
「爆発」が内側から外側に圧力が働くのに対して、爆縮は外側から内側に圧力が働くことで破壊する現象です。
深海では空気よりも重い水の重さが押し付けられるため、地上では考えられないほど膨大な圧力がかかっており、水深3800mの水圧は地上の約375倍もの圧力がかかることになります。

潜水艦は材質や構造によってものすごい水圧の中でもつぶれないように設計されていますが、限界深度を超えると潜水艦の構造が周りの圧力に耐えきれず、爆縮を起こします。

タイタンは水深1300mまでしか耐えられないとされており、タイタンは性能限界のおよそ3倍近い水圧を受けていて爆縮で破壊されました。

タイタンは、限界を越えた瞬間に一斉に全方向から約400気圧に一瞬で圧縮され30ミリ秒で核爆発クラスの6000℃が発生したようです。

潜水艦に乗っていた人の死因は?


タイタンの乗客は全員死亡したと発表されましたがどんな状況だったのでしょうか?

タイタニック号の残骸付近で5つの大きな破片が見つかっています。なかには潜水艇を水圧から守る耐圧殻の破片もあり、水圧で潰されたとみられています。
水圧から守る耐圧殻とされるものの破片が見つかったということは、一瞬で潰れた可能性があります。

ツアーを主催したオーシャンゲート社は、海底深海ツアーを宇宙旅行のように打ち出しておりましたが、安全認証を受けていませんでした。
海洋技術協会は、2018年にその危険性を指摘していました。
乗客は大富豪ばかりでしたが、オーシャンゲート社は損害を補償するかの問題については、乗員は事故などが起きた場合、会社が責任を持たないことなどに関して署名しているはずなので、自己責任という可能性が高いとみられています。



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sakura

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