- 2023年2月21日
最近のiPhoneには、便利な機能が数多く搭載されています。その中でも注目を集めているのが「拡張ビジュアル検索」です。
この機能は、画像や写真内の物体やテキストを認識し、それに関連する情報を提供するというものです。
しかし、人によってはこの機能を使わない、または無効にしたいと考える場合もあります。
本記事では、iPhoneで拡張ビジュアル検索を無効にする方法を分かりやすく説明します。
拡張ビジュアル検索とは?
「拡張ビジュアル検索」は、iOS 18.1およびmacOS 15.1から導入された写真解析機能です。
この機能は、iPhoneで撮影した写真に写っているランドマークや建造物を自動的に認識し、Appleのグローバルデータベースと照合して情報を提供します。
例えば、東京タワーを写真アプリで検索すると、「東京タワー」が写っている写真を提案したり、東京観光に行った際の写真から「東京タワー」「国会議事堂」「雷門」など、観光名所をアルバム内でハイライト表示する機能です。
この機能の仕組みは次の通りです:
- 端末上のローカルAIが写真内の「関心領域」を特定し、建造物やランドマークの特徴を数値データ化します。
- 数値データは暗号化された状態でAppleのサーバーに送信され、大規模なランドマークデータベースと照合されます。
便利な機能ではありますが、利用者の中には以下のような理由で無効化したいと考える方もいます:
- 個人情報やプライバシーが気になる。
- 誤って動作するのが煩わしい。
- 必要のない通知や提案が多い。
これらの理由から、設定を調整して無効にする方法を探している方が増えています。
拡張ビジュアル検索を無効にする手順
拡張ビジュアル検索を無効にするためには、主に以下の設定を調整します。以下は、その具体的な手順です。
画像認識の機能をオフにする
iPhoneで拡張ビジュアル検索を無効にする最初のステップは、画像認識に関連する設定を変更することです。
- ホーム画面から設定アプリを開きます。
- Siriと検索をタップします。
- スクロールして「写真」や「カメラ」アプリの項目を探し、タップします。
- 「学習を提案」や「検索を許可」などのオプションをオフにします。
これにより、Siriが写真やカメラの情報を学習して提案する機能を制限できます。
写真のライブテキストをオフにする
「ライブテキスト」は、写真内のテキストを認識してコピーや翻訳ができる機能です。これも拡張ビジュアル検索の一部といえるため、無効化が可能です。
- 設定アプリを開きます。
- 一般をタップします。
- 言語と地域を選択します。
- ライブテキストのスイッチをオフにします。
これで、写真内のテキスト認識が無効になります。
カメラアプリの提案をオフにする
カメラアプリを使用中に表示される提案やヒントを無効化することで、拡張ビジュアル検索の影響を減らすことができます。
- 設定アプリを開きます。
- カメラをタップします。
- 「スマート認識」や「提案」などのオプションをオフにします。
これにより、カメラアプリ内での自動提案が無効になります。
画像データの送信を制限する
拡張ビジュアル検索機能が動作する背景には、Appleのサーバーに画像データが送信される仕組みがあります。これを防ぐ設定も可能です。
- 設定アプリを開きます。
- プライバシーとセキュリティをタップします。
- 写真を選択します。
- 「Appleに画像データを送信」または類似のオプションが表示されている場合は、オフにします。
これにより、画像データがAppleのサーバーに送信されることを防ぎます。
macOSで無効にする方法
macOSで拡張ビジュアル検索を無効にする場合:
- 写真アプリを起動し、メニューバーから設定を開きます。
- 一般タブを選択し、「拡張ビジュアル検索」のチェックを外します。
プライバシー保護の仕組み
Appleは、拡張ビジュアル検索のプライバシー保護のために以下の技術を採用しています:
- 準同型暗号:データを暗号化したまま計算処理を行い、セキュリティを確保します。
- 差分プライバシー:個人情報がデータセットから特定されないよう保護します。
- OHTTPリレー:ユーザーのIPアドレスを隠し、データと個人の紐付けを防ぎます。
これらの対策により、Appleはプライバシーの保護に努めていますが、専門家の間では完全なプライバシー保護について懸念の声もあります。
注意点
拡張ビジュアル検索を無効にすることで得られるメリットは、プライバシーの保護や不要な通知の削減ですが、一方でデメリットも存在します。
- 写真アプリでの便利な検索機能が使えなくなる。
- 翻訳やコピーといったライブテキストの利便性が失われる。
このため、完全に無効にするのではなく、一部の機能をオンにしておくのも選択肢です。
たとえば、写真アプリではオフにしておき、カメラアプリではオンにするなど、用途に応じて調整できます。
拡張検索機能をオンにすることで電池の減りが早くなるという話もあるので、使用しない場合にはオフにしておくといいでしょう。
まとめ
iPhoneの拡張ビジュアル検索は便利な機能ですが、不要な場合やプライバシーを重視したい場合には無効化することができます。
本記事でご紹介した手順に沿って設定を調整することで、自分にとって最適な使い方が見つかるはずです。
設定を変更する際は、自分の使い方や必要性をよく考え、バランスよく調整してください。これで、快適なiPhoneライフを送るお手伝いができれば幸いです。
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sakura
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