- 2023年8月22日
映画『すずめの戸締り』に登場する猫のキャラクター ダイジン。
要石としてミミズの尻尾を押さえていたダイジンは、主人公・岩戸鈴芽(すずめ)に抜かれたことで、猫の姿に変身しました。
最後は「すずめのてで もとにもどして」と言い、再び要石になります。
『すずめの戸締り』をみた視聴者からダイジンが「かわいそう」という声が多くあります。
ダイジンは、物語の中で重要な役割を担いながらも、最終的には犠牲となり、その運命が多くの視聴者に切なさを感じさせています。
作品の中でダイジンの本当の役割とは何だったのでしょうか?
本記事では、ダイジンがかわいそうと感じられる理由を考察しています。
映画「すずめの戸締り」あらすじ
『すずめの戸締り』は、新海誠監督による日本のアニメーション映画で、2022年に公開されました。新海誠監督の作品としては『君の名は。』『天気の子』に続く待望の新作であり、彼の美しい映像世界と心温まる物語が再び多くの観客を魅了しました。
映画の概要
- タイトル: すずめの戸締り
- 監督・脚本: 新海誠
- 公開年: 2022年
- ジャンル: アニメーション、ファンタジー、ドラマ
物語の背景
映画は、日本各地に突如として現れる謎の「扉」が引き起こす災害を中心に展開します。
主人公の少女・岩戸鈴芽(すずめ)は、ある日、旅先で不思議な扉を見つけ、その扉を閉じる「戸締り」の旅に出ることになります。
この扉は、異世界への入り口であり、開かれたままにしておくと災害を引き起こすため、鈴芽は扉を閉じる使命を負います。
キャラクター
- 岩戸鈴芽(すずめ): 物語の主人公。扉を閉じる旅に出る少女。
- ダイジン: 災いの予兆を封じる西の要石の化身で、猫の姿をしている。
- 草太: 鈴芽の旅の仲間で、彼女を支える青年。
物語のテーマ
『すずめの戸締り』は、災害という重いテーマを扱いながらも、希望と再生のメッセージを伝える作品です。
鈴芽の成長と旅を通じて、人々が直面する困難や試練を乗り越え、前に進む力を描いています。
また、新海誠監督特有の美しい風景描写や、心に響く音楽も物語を豊かに彩っています。
評価
公開されて以来、『すずめの戸締り』は批評家から高い評価を受け、観客からも愛される作品となりました。
新海誠監督の作品群の中でも、特に美しい映像と深いメッセージ性で、多くの人々に感動を与えています。
ダイジンの概要

ダイジンは、災いの予兆(地震)を封じる西の要石の化身であり、神獣としての役割を持っています。
岩戸鈴芽が要石を引き抜いたことで、石から猫の姿になり、逃げ去ってしまいます。
ダイジンの正体、目的、役割、能力、名前の由来、そして猫である理由について詳細に解説します。
- 正体: 人間の子供で、奈良県の子どもの閉じ師だった。西の要石がミミズとの戦いに敗れた際、要石となることを申し出た。
- 目的: 鈴芽と草太を後ろ戸に案内する。一見、後ろ戸を開けて回っているように見えるが、実際には案内していた。
- 役割: 元々は扉の向こう側の世界である常世からやってくる地震を防ぐ要石としての役割を持っていた。
ダイジンの能力
- 人を物に憑依させる
- 災い(地震)を予知する
- 幸福を招く
- 人の本音を引き出す(人に憑依する)
- 災いの予兆(地震)を抑える
名前の由来
ダイジンの名前は、「大臣」と「大神」から来ており、重大な役割を担っていることを示しています。
猫である理由
新海誠監督が猫好きであることと、猫が異世界に導く案内役として適任であるため、ダイジンの姿が猫になっています。
『すずめの戸締り』をより深く楽しむために、ダイジンの背景にある物語や役割を理解することが重要です。
ダイジンは、そのかわいらしい外見とは裏腹に、深い物語の中で重要な役割を果たしています。
ダイジンがかわいそうと感じられる理由

- 鈴芽にそそのかされた: ダイジンは、鈴芽に「うちの子になる?」と言われ、要石の役割を辞めたがるようになります。しかし、鈴芽はダイジンを拒絶し、ダイジンはその結果、かわいそうな存在となります。
- 後ろ戸に案内していたのに気づいてもらえない: ダイジンは災いの予兆が漏れ出す後ろ戸に草太を案内していましたが、その真意に鈴芽たちは気づきませんでした。
- 鈴芽に好きになってもらえなかった: ダイジンは最後まで鈴芽に好きになってもらえず、嫌われてしまいます。
- 要石に戻る決意をした: 災いを抑えるため、ダイジンは要石に戻る決意をしますが、その選択が彼をさらにかわいそうな存在にしています。
ダイジンとサダイジンの犠牲
ダイジンとサダイジンの犠牲は、映画『すずめの戸締り』の核心部分であり、彼らの犠牲によって世界は甚大な被害を受けることがありませんでした。
このメリーバッドエンドは、物語において主人公は幸せだが、周囲の人や読み手からはそうではないと思われる結末を指します。
ダイジンの隠された役割
ダイジンは鈴芽を導き、ミミズを封じる手助けをしていたが、彼の役割はそれだけではありません。
ダイジンは幼い鈴芽とシンクロするキャラクターです。
ダイジンと鈴芽の関係は、鈴芽が発した「うちの子になる?」の一言から始まりましたが、この言葉は、環が鈴芽を引き取ることに決めた際の台詞とリンクします。
ダイジンは鈴芽から草太を奪うが、幼い鈴芽も環から婚期や自由を奪ってしまいました。
ダイジンと幼い鈴芽の共通点は、どこまでも無邪気で、そこに悪意がない点です。
一見、悪役にすら見えるダイジンだが、行動原理は“鈴芽に対する好意”だけです。
ダイジンは、邪魔者(草太)を排除することで、鈴芽とふたりきりになろうとしていました。
表面上は椅子になった草太と鈴芽のロードムービーでしたが、その裏では、ずっと環と鈴芽の関係性が描かれています。
「ダイジン=幼い鈴芽」と考えれば、理不尽に思えたダイジンの行動が理解できるでしょう。
視聴者の反応
多くの視聴者は、ダイジンの運命に共感し、彼が経験した苦難に対して同情を感じています。
ダイジンの行動や決意は、映画の感動的な要素の一つとなっており、彼に対する視聴者の感情は、映画の深い印象を残す要因となっています。
『すずめの戸締り』は、その美しいビジュアルと感動的な物語で多くの人々を魅了していますが、ダイジンの物語は特に多くの視聴者に深い感情を呼び起こしています。
主人公・鈴芽(すずめ)が嫌いだという意見も
主人公・鈴芽に対して、視聴者から共感できない、または嫌いだという意見もあります。
鈴芽に共感できない主な理由は以下のようなことがあげられます。
- 脚本先行の作り方: 物語の進行のために、鈴芽の行動が不自然に感じられることがあります。例えば、見ず知らずの人を追いかけたり、恐怖を感じながらも未知のものに近づいたりするなど、物語の都合上の行動が目立ちます。
- キャラクターの行動に説得力がない: 鈴芽の行動が、脚本の都合によって強引に進められていると感じられるため、視聴者が彼女の行動に共感しにくくなっています。
- 物語の展開に無理がある: 物語の展開上、鈴芽が取る行動が現実離れしていると感じられることがあり、その結果、キャラクターに感情移入しにくくなっています。
鈴芽が嫌われる理由
- 性格: 鈴芽の性格に問題があると感じる視聴者もいます。
- 無茶な行動: 劇中で鈴芽が取る無茶な行動が、視聴者に否定的な印象を与えています。
- 草太に対するしつこさ: 草太に対する鈴芽のしつこい行動が、一部の視聴者からは不快に感じられています。
- ダイジンに対する態度: ダイジンに対する鈴芽の態度が、視聴者に悪印象を与える要因となっています。
- 事件をややこしくした張本人: 鈴芽が事件を複雑にしてしまったと感じる視聴者もいます。
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sakura
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