小林製薬の紅麹問題 紅しょうがなど紅麹色素を使った食品は大丈夫? - ソラ飛ぶイルカ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを相次いで発症した問題で、ことし、1人が腎疾患で亡くなっていたことが明らかになりました。

小林製薬の紅麹サプリに関連する健康被害が報道されて以来、紅麹を原料とする食品や、紅麹色素(ベニコウジ色素)を使用した食品の安全性に対する消費者の不安が高まっています。

小林製薬の紅麹サプリの健康被害は入院した人が26人となりました。
その影響は同社の紅麹原料を用いた食品メーカーに広がり、現在、機能性表示食品、日本酒、豆菓子、みそ、豆腐、塩辛などの製品が自主回収されています。

小林製薬の紅麹問題の概要

小林製薬は、紅麹を含むサプリメント3商品について、利用者から腎臓の疾患などの健康被害が報告されたことを受け、2024年3月22日に自主回収を発表しました。

問題の紅麹は、52社に提供されていたことが明らかにされていますが、具体的な供給先は公表されていません。

また、紅麹(ベニコウジ)色素を使用しているカップ麺などの食品に対する消費者の不安が高まっており、日清食品の「どん兵衛」や東洋水産の「赤いきつね」など、人気商品にも影響が及んでいます。

しかし、紅麹色素(ベニコウジ色素)と小林製薬が使用する紅麹原料は、性質も用途も異なるものです。

紅麹色素(ベニコウジ色素)とは

紅麹色素は、食品添加物として使用される着色料であり、小林製薬の紅麹原料とは異なります。

紅麹色素は、カップ麺やお菓子、飲料など多くの食品に広く使用されています。

この色素は、食品衛生法に基づいて定められた食品添加物公定書で成分規格や試験方法が規定されており、純度試験において鉛やヒ素などの重金属やカビ毒「シトリニン」の基準値が設けられています。

これにより、健康被害が起こらないように品質管理がされています。

小林製薬の紅麹原料との違い

小林製薬が使用する紅麹原料は、紅麹菌を米に植えて繁殖させる固体培養法で製造されます。

この方法では、長期間の発酵を経て多くの成分が得られ、健康食品の素材として使用されます。

一方、紅麹色素は液体培養で短期間に色素を得ることを目的としており、製法が全く異なります。

紅麹色素を使用している多くの食品メーカーは、小林製薬の問題とは無関係であるため、消費者は各製品の表示やメーカーの発表に注意を払う必要があります。

ちゅ~るにも紅麹色素が含まれていますが、小林製薬の紅麹は使用していないので問題ないという報告もあります。

食品表示の違い

食品添加物のベニコウジ色素は、一括表示の原材料名欄に「ベニコウジ色素」と表示されます。

これに対して、小林製薬の紅麹原料は食品原料として使用されるため、着色や風味付けの用途で使われる場合でも、食品原料の区分で表示されます。

紅しょうがは大丈夫?

紅しょうがに使用される紅麹色素(ベニコウジ色素)は、食品添加物として広く使用されており、食品衛生法に基づいて安全性が確認されています。

紅麹色素は、米などで紅麹菌を繁殖・発酵させたものから得られる自然由来の色素で、特に紅しょうがの鮮やかな赤色を出すために利用されています。

小林製薬の紅麹を含むサプリメントに関連する健康被害報告は、サプリメントに含まれる紅麹原料が原因とされており、紅麹色素(ベニコウジ色素)そのものの安全性とは直接関係ありません。

したがって、紅しょうがを含む食品に使用されている紅麹色素については、これまでのところ健康被害の報告はありません。

紅麹関連製品の安全性

今回の健康被害は、小林製薬が製造した米紅麹の一部ロットで検出された未知の物質が原因と想定されています。

他社の紅麹を原料とする製品や、ベニコウジ色素を使用している食品添加物とは異なるものであり、紅麹に関連する製品が全て危険というわけではありません。

消費者は、紅麹色素(ベニコウジ色素)を含む食品に対して、過度に不安を感じる必要はありません。

食品添加物としての紅麹色素は、厳格な品質管理のもとで使用されており、これまで健康被害の報告はありません。

紅麹を含む健康食品を選ぶ際には、信頼できるメーカーから購入し、製品の表示を注意深く確認することが大切です。

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