- 2023年3月18日
楽天グループが株主向けに斬新な優待策を発表し、その内容が大きな話題を呼んでいます。
具体的には、楽天の株を保有する株主全員に対して、楽天モバイルの音声プラスデータプラン(月々30GB)を1年間無料で提供すると発表しました。
この施策は、株主価値の向上とともに、楽天モバイルのユーザーベース拡大を狙うものと見られています。
しかし、この優待にはいくつかの注意点があり、その詳細と楽天グループの現状について深掘りしてみましょう。
楽天モバイル無料提供優待の概要
楽天は、株主に対して楽天モバイルの音声プラスデータプランを1年間無料で提供すると発表しました。このプランは月に30GBのデータ使用が可能で、楽天モバイルをこれまで利用していなかったユーザーにとっても、非常に魅力的なオファーと言えます。
楽天グループのビジネス戦略と株主優待の背景
楽天グループは、電子商取引、金融、通信など、多岐にわたる事業を展開する日本の大手企業です。
近年、楽天グループは楽天モバイルを通じて日本の携帯電話市場に参入し、価格競争による市場のシェア獲得を目指しています。
しかし、新規参入者としての課題も多く、特に通信品質の向上とサービスの認知度向上が求められていました。
このような背景のもと、楽天グループは株主に対して直接楽天モバイルのサービスを体験してもらうことで、サービスの質と楽天グループへの信頼を高めることを狙いとして、株主優待を発表しました。
これは、株主価値の向上と同時に、楽天モバイルの契約者数増加を促す戦略的な一手と言えるでしょう。
株主優待の内容
楽天グループが発表した株主優待は、楽天モバイルの音声プラスデータ30GBプランを1年間無料で提供するというものです。
この優待は、楽天グループの株主であれば誰でも受け取ることができ、楽天モバイルのサービスを実質的に無償で体験することが可能になります。
ただし、この優待にはいくつかの条件があり、特に2023年12月末時点での保有株式数が基準となります。
また、特典内容が将来的に変更される可能性があること、SPU特典の対象外であることなど、細かな注
意点も存在します。
以下に、主な注意点を詳細に説明します。
1. 特典内容の将来的な変更可能性
楽天グループは、株主優待の特典内容が将来的に変更される可能性があることを明示しています。
これは、楽天モバイルのサービス内容、提供条件、または株主優待自体の詳細が、将来的に楽天グループのビジネス戦略や市場環境の変化に応じて調整される可能性があることを意味します。
株主は、この優待を利用する際には、最新の情報を確認する必要があります。
2. 2023年12月末時点の保有株式数が基準
この株主優待を受け取るための資格は、2023年12月末時点での保有株式数に基づいています。
つまり、この日付以降に楽天グループの株式を購入した場合、またはこの日付以降に保有株式数が変動した場合でも、優待の対象となる株式数は2023年12月末時点の数に基づくため、新たに株式を購入したり、保有株式数を増やしたりしても、優待の条件は変わりません。
3. SPU特典の対象外
楽天グループの提供するSPU(スーパーポイントアッププログラム)特典の対象外となります。
これは、楽天モバイルのサービスを利用しても、SPU特典による楽天ポイントの加算や倍率アップの恩恵を受けることができないことを意味します。
株主優待を利用することで楽天モバイルのサービスを無料で享受できますが、その他の楽天グループのサービス利用における追加のポイント特典は適用されません。
4. 対応する通信端末の必要性
楽天モバイルのサービスを利用するためには、対応する通信端末が必要です。
この優待では、スマートフォンやその他の通信端末は提供されませんので、株主自身が楽天モバイルのネットワークに対応した端末を用意する必要があります。
端末の対応状況は、楽天モバイルの公式ウェブサイトなどで確認できます。
5. 特別仕様のSIMに関する制限
株主優待で提供される楽天モバイルのSIMカードは、特別仕様であり、一部の機能が制限される可能性があります。
具体的な制限内容については明確にされていませんが、通常の楽天モバイルの契約者と比較して、利用できるサービスや機能に差異が生じる場合があることを意味します。
6. 楽天リンクアプリの利用と一部無料通話の条件
株主優待を利用する際、楽天リンクアプリを通じて国内通話およびSMSが無料となりますが、一部無料ではない電話番号も存在します。
これは、特定の有料番号への通話や、特定のサービス利用時の通話料が無料の対象外となることを意味しています。
7. 利用期間経過後の自動解約
株主優待で提供される楽天モバイルのサービスは、1年間の無料期間終了後、自動的に解約されます。
株主は、サービスを継続して利用したい場合は、改めて契約手続きを行う必要があります。
この自動解約のプロセスは、株主にとって手間を省くメリットがありますが、サービスの継続利用を希望する場合には注意が必要です。
株主優待は音声通話が無料という大きな特典はありますが、SPU(スーパーポイントアッププログラム)特典の対象外という楽天モバイルの大きな特典がありません。
電話番号がどうなるかは発表されていませんが、現在の電話番号を乗り換えするのはできないのではないかと思われます。
そうなると使わない携帯をもつことになり、あまり優待のメリットを感じない人もいるでしょう。
楽天モバイル紹介キャンペーン
楽天モバイルは以下の紹介キャンペーンを行っています。
楽天モバイルでは、友人や家族に楽天モバイルを紹介して入ってもらうと紹介した人に6,000ポイント、紹介された人に最大13,000ポイントがプレゼントされる紹介キャンペーンを実施しています。
以下の紹介コードを使えば、通常よりもポイントや条件が緩和されているのでお得に利用できます。
こちらの紹介コードを使えばさらにもらえるポイントが増え、通常13,000 ポイントプレゼントされるのが、14,000 ポイント。乗り換え(MNP)以外で初めてお申し込みの方は6,000ポイントのところが7,000ポイントプレゼントになります。
通常キャンペーンでは除外になっている、
・「Rakuten最強プラン(データタイプ)も対象
・過去に楽天モバイルを解約した人も対象
・2回線目以降の契約でも特典付与の対象
・Rakuten Turboを契約した場合でも特典付与対象
となっているので、通常のキャンペーンよりも乗り換えしやすい内容になっています。
月々980円で利用でき、SUPも4倍になり、携帯代の支払いもポイントで支払うことができるのは、楽天モバイルの大きなメリットです。
買い物は楽天市場で購入する機会が多い人は、紹介キャンペーンを使ってポイントをもらい、サブ機としてSUPのポイント獲得をしているユーザーも多いようです。
株主優待の影響
この株主優待策は、楽天モバイルのサービスをより多くの人に直接体験してもらう絶好の機会を提供します。
株主が楽天モバイルのサービスの質を実感することで、口コミやSNSを通じたポジティブなフィードバックが期待され、結果として楽天モバイルのブランドイメージ向上と契約者数の増加につながる可能性があります。
また、株主優待を通じて楽天モバイルのサービスを体験した株主は、楽天グループの他のサービスへの関心も高まることが予想されます。
これにより、楽天市場や楽天カードなど、楽天グループのエコシステム全体の利用促進に寄与することも期待されるでしょう。
楽天グループの現状
楽天グループは、連続して赤字を記録していますが、売上高は2兆円を突破し、過去最高を更新しました。
これは、楽天グループが多角的な事業展開を行い、特に楽天市場などのインターネットサービスが好調であることを示しています。赤字幅は縮小傾向にあり、楽天グループ全体としては成長を続けています。
2023年の決算では、3375億円の赤字を記録しており、楽天グループ全体の業績に影響を与えています。一方で、楽天カードなどを運営するFinTech部門や、楽天市場を中心としたインターネットサービス部門は好調で、利益を伸ばしています。
しかし、これらの事業で得られる利益も、楽天モバイルの赤字を完全に補填するには至っていません。
株主優待の影響と将来性
この株主優待策は、短期的には楽天モバイルの契約者数を増やす効果が期待されます。
長期的には、楽天モバイルのサービスを体験したユーザーが継続的に利用することで、収益の向上につながる可能性があります。
また、楽天グループ全体のエコシステムを利用するユーザーを増やすことで、他の事業への好影響も期待されます。
しかし、株主優待の提供にはコストがかかるため、この施策が楽天モバイルの財務状況に与える影響も注視する必要があります。
結論
楽天グループの新しい株主優待策は、楽天モバイルのユーザーベース拡大と株主価値の向上を目指すものです。
この施策が成功すれば、楽天モバイルの収益化に大きく貢献する可能性があります。
しかし、赤字が続く楽天モバイルの事業を持続可能なものにするためには、ユーザーベースの拡大だけでなく、収益構造の改善も必要です。
楽天グループが直面する課題は依然として多く、その動向には今後も注目が集まりそうです。
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sakura
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