小林製薬「紅麹サプリ」から検出されたプベルル酸は青カビ由来?どんな酸? - ソラ飛ぶイルカ

紅麹を使った小林製薬のサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で小林製薬は3月29日に記者会見を行いましたが、『プベルル酸』という毒性の高い物質が検出されていたことがわかりました。

『紅麹コレステヘルプ』を摂取していた人で健康被害を訴えた人は深刻な数です。
通院中や通院を希望しているのは680人に上り、亡くなられた方は5名、入院された方は114名もいます。

『プベルル酸』という聞き馴染みのない物質ですがどのような酸なのでしょうか?

「プベルル酸」とは

プベルル酸(Puberulic acid)は、特定の種類の青カビ(特にPenicillium種)によって生成される天然の有機化合物です。

この物質は、カビが生産する一連の代謝産物の中で見つかり、抗生物質の特性を持つことが知られています。

プベルル酸は、他のカビ由来の化合物と同様に、微生物間の競争においてカビが自身を守るために使用する物質の一つです。

小林製薬の紅麹を使用したサプリメントから検出された「プベルル酸」とは、青カビが産生する天然化合物で、抗生物質としての特性を持つことが知られています。

プベルル酸は、その抗生物質としての特性から、研究の対象となることがあります。

この種の化合物は、特定の細菌や他の微生物の成長を抑制する能力を持っているため、新しい抗生物質や抗菌剤の開発において重要な役割を果たす可能性があります。

しかし、プベルル酸が具体的にどのような医薬品や治療法に利用されているかについての情報は限られています。

プベルル酸は、マラリアに対する効果があるとされ、マラリアも殺すような活性があるので、毒性については非常に高いと考えられています。

しかし、プベルル酸が腎臓に対してどのような影響を及ぼすのかは、現時点では明らかになっていません。

この物質は、ヒヤシンスに病気をもたらす原因菌などから見つかる天然化合物として記載されています。

専門家はは、プベルル酸が青カビによって生成される物質であるため、紅麹菌から自然に作られることはないと指摘しています。

製造過程で青カビが混入した可能性があり、紅麹を作る培養器ではカビが非常に増えやすい環境であるため、混入すると一気に増殖し、色の違いで一目で分かるはずだと述べています。

混入の経路としては、ヒューマンエラーか、意図的なものも排除できないという仮説もあります。

「プベルル酸」の人体への影響

プベルル酸が人体に及ぼす影響については、その使用量や曝露の状況によって異なります。

一般的に、天然の抗生物質であっても、適切な管理や使用が行われない場合、人体に有害な影響を及ぼす可能性があります。特に、食品やサプリメントなどの摂取を通じて体内に入った場合、アレルギー反応や毒性反応を引き起こす可能性が懸念されます。


プベルル酸が腎臓にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていません。

腎臓への毒性を調べるためには動物実験が必要であり、結果が出るまでに1~2カ月かかると見られています。

専門家は、プベルル酸がなぜ腎臓に集積したのか、または腎臓に毒性を示したのかを明らかにする必要があると指摘しています。

これまで紅麹を使用した製品が長年にわたって製造されてきた中で、特定のロットの製品から急に健康被害が報告されるのは不思議であり、外部からの混入などの可能性も含めて調査が必要だと述べています。

原因究明に向け、厚労省は30日、原料を製造した大阪市の工場などに対し、同市と連携して、食品衛生法に基づき立ち入り検査を実施します。

このプベルル酸の発見は、紅麹サプリメントの安全性に関する新たな懸念を提起しており、今後の調査結果が待たれます。

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