- 2024年5月22日
宝塚歌劇団宙組所属の25歳の娘役有愛きいさんが9月末、自宅マンションの最上階から転落死した件で宝塚は10月22日までの公演中止が決まっています。
劇場併設のレストランなど関連施設も軒並み休業するなど大きな影響が出ています。
有愛きいさんの自殺の真相
転落死については、自殺のようですが、人間関係のトラブルだったとみられており、亡くなる前日のに母親に「精神的に崩壊している……」といった趣旨のメッセージを送っていました。
有愛きいさんは、同じ宙組の上級生から、集団リンチのような目にあっていたという証言もあり、4人の上級生から「下級生の不手際は、すべてお前の責任だ」、「マインドが足りない。マインドがないのか」と罵声を浴びせられると、今度は別の上級生から「この嘘つきが 嘘つき野郎」と面罵されていたということです。
罵倒していた上級生4人とは誰か?
4人の上級生が誰かが話題になっていますが、宙組の生徒の1人が、匿名を条件に打ち明けたのは以下の4人のようです。
宙組組長:松風輝(まつかぜあきら)
宙組男役トップ:芹香斗亜(せりかとあ)
宙組娘役:花菱りず(はなびじりず)
宙組男役:優希しおん(ゆうきしおん)
稽古中、有愛が上級生らに頻繁に呼び出され、そのたびに彼女は身体を硬直させた。顔を曇らせた有愛に容赦なく詰め寄るのは、宙組67人を束ねる組長の松風輝(あきら)と、男役トップスターの芹香斗亜の2人。
「有愛さんは2人から『あんたが下級生をまとめないでどうするんだ!』と執拗に怒鳴られ、連日連夜、泣きながら謝り続けていました。あるときは廊下に連れ出され、周囲から遮断された空間で叱責されていた」
通し舞台稽古のため、楽屋入りしたのは午前10時のこと。だが、そこで繰り広げられたのは、下級生らが思わず目を背けたくなる暴力的な光景だった。
「稽古中、有愛さんは4人の上級生から『下級生の不手際は、すべてお前の責任だ』と“集団リンチ”のような目に遭っていました。舞台袖の出番直前にも彼女たちが有愛さんに執拗につきまとって大声を出す。休憩中にも、代わる代わる延々と詰め寄られていました」
詰め寄った4人のうち1人は、宙組最年長の松風だ。
「マインドが足りない。マインドがないのか!」
有愛に顔を近付け、何度も罵声を浴びせる。休憩時間には芹香が有愛を睨め上げ、若手の態度について大声で罵る。続いて新人公演で有愛が演じる役を本公演で担当する花菱(はなびし)りずの怒鳴り声が教室内に響き渡る。
「この嘘つきが!」
殿(しんがり)に控えていたのは、元プロ野球選手の清原和博の親戚として知られ、ファンから「きよ」の愛称で呼ばれる優希しおんだ。彼女は花菱と歩調を合わせるように「嘘つき野郎!」と面罵。有愛を監視し、プレッシャーを与え続ける役割だった。
という普通の企業ではありえないほどのパワハラ体質だった
有愛きいさんについては、過去に上級生からヘアアイロンでやけどを負わせられるいじめを受けていたことが報じられて話題になっていましたが、今回の悲劇を招いたのは、劇団の隠蔽体質が原因ではないでしょうか。
宝塚にはいじめ、パワハラのようなことが行われており、宝塚全体にこのような体質があることを元劇団スタッフが証言しています。
元劇団スタッフの証言によると、宝塚歌劇団にはイジメや半強制的な労働奉仕など、一般社会ではあり得ないようなブラック体質が蔓延しており、それを隠蔽する体質があります。
イジメの対策に運営側が取り組む動きはなく、「被害者」を平然と退団させてしまったこともあったようです。
『研1』と呼ばれる生徒は、宝塚音楽学校を出て1年目の新人という位置付けなので、とにかく先輩の雑用をやらされます。
宝塚は女だけの世界になりますが、実は体育会系で、上下関係は厳しいのです。
いじめについては、歌手の小柳ルミ子さんの告白で証言されています。
小柳ルミ子さんは宝塚音楽学校を首席で卒業しましたが、わずか2カ月で宝塚歌劇団を退団しています。2007年に週刊誌のインタビューで、宝塚時代のいじめ体験として『衣装に袖を通す。ファスナーに指をやるとチクリと痛みが。釘が一本刺さっていて、指に食い込んでいるんです』などと語っていました。
劇団スタッフも、長時間労働、飲み会の席にも無理やり連れていかれたり、稽古場では、みんなの面前で罵倒されるほど劣悪な環境のようです。
今回の件を受けて宝塚はどのような行動をとるのか、宝塚自身の体質が変わらない限りまた悲劇が起きてしまう可能性があるので、企業としての体質改善が早急に必要になります。
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