最悪の伝染病「ペスト」が中国とモンゴルで発生 ペストの症状と感染経路とは

コロナウィルスの脅威が落ち着いてきている中で、最悪の伝染病が発生したと話題になっています。
最悪の伝染病は、14世紀に欧州で少なくとも数千万人の人々を死亡させたペストのようで、中国とモンゴルで再び発生しました。

最悪の伝染病の発生経路

8月7日に中国北部のモンゴル自治区内でペスト患者が発生しましたが、8月12日には同居する家族2人について追加で感染が確認されています。

中国保健当局では「濃厚接触者は隔離・規制された。その後は異常が発生していない」と発信していますが、新型コロナウィルスの発生源が中国であったこともあり、全世界に感染拡大しないか心配されています。

モンゴルでもペストが疑われる症状が報告されており、8月8日にモンゴルの首都ウランバートルで3人の感染の疑いが報告されています。感染が疑われる3人は全員、野生のげっ歯動物「マーモット」の肉を食べたとのことで、モンゴルはマーモットの捕獲を厳しく禁止しているが、多くのモンゴル人がマーモットを違法に捕獲して食しているといいます。

最悪の伝染病ペストとは


ペストは、14世紀のヨーロッパで「黒死病」と呼ばれ大流行した感染症です。
ペストはで推計5,000万人もの命が奪われていますが、そのうち半数はアジア、アフリカの、残りの半数はヨーロッパの死亡者です。
ペストにより当時の世界人口の1/4が命を落としました。

1348年のイタリア・フィレンツェで流行したペストの様子。ボッカッチョの「デカメロン」の挿絵


日本では1926年以降患者の報告はありませんが、東南アジア、中国、モンゴル、北米や南米などではペストが発生した例があります。

ペストの原因と感染経路は、菌を保有するネズミなどげっ歯類からノミを介して感染します。
感染したヒトや動物の排泄物から傷口や粘膜を介して感染することや、飛沫によって感染することもあります。

ペスト菌の感染経路.(出典:Mims C. et al. Plague. Medical Microbiology 2nd Ed. pp 372-375.より改変)

ペストの症状は、症状や感染経路により腺ペスト、敗血症ペスト、肺ペストに分けられています。
患者の80~90%は腺ペストですが、腺ペストの潜伏期間は2~6日で、ノミの刺し口に近いリンパ節の腫れのほか、発熱や頭痛、悪寒などの全身症状が現れます。
敗血症ペストは約10%で、リンパ節の腫れがみられないまま敗血症をおこし、皮下に黒い出血斑がでてきます。このため「黒死病」といわれました。
肺ペストは高熱、頭痛などの非特異的な症状で発症しますが、症状の進行が早く、喀血、呼吸器困難をきたす重症急性進行性肺炎となります。

ペストの治療法は、抗菌薬が効くため早期治療が重要です。アミノグリコシド系、テトラサイクリン系、クロラムフェニコール系、ニューキノロン系の抗菌薬が使用されます。

ペスト感染を予防するには、感染の予防策としてはペスト菌を保有するノミやネズミの駆除。
感染した腺ペスト患者の体液に触れないことが最も重要です。
学校保健安全法では治癒するまで出席は停止です。
検疫法では検疫感染症で、隔離や停留などの措置が必要な伝染病になります。

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