- 2023年8月8日
2024年4月28日と29日に、女性アーティストとして史上初の国立競技場での単独ライブを行ったAdoさん。
そのライブは多くのファンにとって待ちに待ったイベントでしたが、その一方で「音響が悪かった」という声が多く挙がりました。
では、なぜこのような問題が発生したのでしょうか。今回はその理由を探ってみたいと思います。
目次
1. 音楽イベント向きの会場ではない
国立競技場は、2020年東京オリンピックのために改修された施設で、主にスポーツイベントや陸上競技に使用されることを目的としています。
スポーツや陸上競技のための施設として建設されたため、音楽ライブに適した音響設計がされていないのです。
そのため、音楽イベントに適している設計ではなく、音がこもりやすい構造になっているのです。実際、オリンピックの開会式でも音響に関する問題が報告されていました。
2. 国立競技場での音楽イベント経験が少ない
国立競技場で音楽イベントが開催されるのはこれが2回目であり、前回も音響に関して良くない評価がされていました。
国立競技場で音楽ライブが行われたのは、これまでに矢沢永吉さん、嵐さん（無観客）、そしてAdoさん（今回）のみです。したがって、会場側の音楽イベントに対する経験が不足しており、運営側が試行錯誤している状態です。
運営側や音響会社にとっても、まだ経験が浅く、会場の特性を十分に理解し対応することが難しかったと考えられます。
3. スピーカーの数が少なかった
今回のライブでは、スピーカーの設置数や配置に問題があった可能性が指摘されています。
特に、Adoさんが鳥籠のような装置に入り、トラックを一周する演出があったため、通路にスピーカーを配置するのが難しかったとされています。
4. 周辺の超高級マンションへの配慮
国立競技場の周囲には高級マンションが多く、過去に音楽イベントの際に住民からの苦情が多く寄せられた経緯があります。そのため、音量を抑える必要があり、それが音響問題を引き起こした一因とされています。
5. 当日の予期せぬトラブル
音響スタッフはリハーサルを念入りに行いましたが、無観客の状態と異なり、実際に7万人が集まると音の響きが大きく変わります。このような予期せぬ変化に対応するのが難しかったと考えられます。
観客の座っている位置によって、音の聞こえ方に大きな差があったようです。SNSでは、「よく聞き取れた」「聞き取りにくかった」「全く聞こえなかった」という意見が分かれています。
以上の理由から、Adoさんの国立競技場ライブでは惜しくも音響に問題が発生しました。
このように、国立競技場でのAdoさんのライブ音響が悪かった原因は多岐にわたります。
技術的な課題、会場の物理的な制限、さらには経験の不足などが複合して問題を引き起こしたことが考えられます。
今後このような大規模なイベントが開催される際には、これらの問題点を解決するための対策が求められるでしょう。
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sakura
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